お酒が好きでよく飲む。または仕事の付き合いで飲むことが多い。お酒にはウコンというイメージがありませんか?実はお酒で疲れた体をケアするのにプラセンタサプリメントを愛用しているという方も多いのはご存知でしょうか。
ここでは、飲酒に関するマメ知識、体の中でアルコールが分解される仕組み、そしてプラセンタの持つ働きについてまとめました。お酒が好きな方はどうぞご覧ください。
酒は百薬の長、ほどよい飲酒に期待される健康効果
「適量のお酒は体の健康にちょうどいい」ということはご存知ですよね。あるいは、それを飲む理由にして「あともう1杯」と、ついついお酒に手を伸ばしていませんか(笑)?ほどよい飲酒が身体にもたらす良い効果として、具体的にはこのようなものあります。
1. 緊張をほぐしストレス解消することで、ストレスによって起こりうる症状・病気のリスクを軽減
2. 血管を広げて血液の流れをうながし、新陳代謝を活性化させる。血の流れがよくなることで血管の弾力が保たれ、高血圧や動脈硬化の予防につながる
ほかには、食欲を高めたり、眠りやすくなるなどの効果も期待されます。
飲み過ぎの悪影響、身体への負担
反対に、飲みすぎは肝臓や膵臓だけでなく全ての臓器に悪影響をあたえます。肝臓障害、慢性・急性膵炎、胃炎、高脂血症、食道ガン、アルコール依存症、脳障害、精神障害などを引き起こすリスクを高めると言われています。
このなかで特に注意したいのが肝臓への負担です。肝機は痛みを感じる知覚神経がないので「沈黙の臓器」と言われており、自覚症状がないので、「変だな」と気づく頃には重症になっている可能性もあるのです。
アルコールによる病気リスクの代表としては肝硬変が挙げられますが、実はアルコールを分解する酵素は肝臓だけでなく精巣にもあるので、アセトアルデヒド(後述)が精巣へ影響して男性ホルモンの機能を衰えさせることもあります。ですから、お酒に強くない男性は飲みすぎに注意してくださいね。
「酒に強くなる」の誤解
「お酒を飲んでいるとだんだん強くなる」という事を耳にしたことはありませんか?
実はこれは間違った理解で、飲み続けても体質が変化してお酒に強くなることはありません。
アルコールは体内でアセトアルデヒドという毒性作用のある物質に変化し、それが顔を赤くしたり、吐き気やめまいを起こしたり、あるいは2日酔いの原因となります。
このアセトアルデヒドを分解するのが肝臓の中の4種のアルデヒド脱水素酵素で、これら酵素のうち、特にアセトアルデヒドの分解に作用するのは「2型」酵素。この酵素が体内にあるかどうか、その働きが強いか弱いかは遺伝的に決まっています。
いくらお酒を飲んでも「2型」酵素を増やしたり強化することはできませんから、鍛えようがありません。
強くなった気がするのは、他の酵素の働きによって酔うまでの速度が遅くなっただけで、分解力が高まったわけではないのです。結局は潜在的に肝臓への負担を高めることになってしまいます。
プラセンタがお酒好きに好まれる理由
これらを踏まえて、ではなぜプラセンタがお酒が好きな方々に愛用されるのか。それはプラセンタに含まれる成分である「成長因子」の1つ、HGF(ヘパトサイト・グロス・ファクター Hepatocyte Growth Factor:肝細胞増殖因子)の働きへの期待からです。
HGFは肝臓の働きに作用する細胞を再生・修復する働きがあります。 プラセンタ注射が肝機能障害の治療に使われているのはこのためです。
またプラセンタには活性酸素を除去する作用も期待されるため、肝臓の解毒作用が働くときに発生する活性酸素の除去を助け、肝臓の負担を軽減させるとも言われています。
プラセンタに含まれるさまざまな成長因子は、私達の身体が本来持っていたものであり、健康な状態を維持するために無くてはならないもの。お酒が好きで、飲みすぎてしまうという方にとっては日々のケアに良いのでしょう。これからプラセンタサプリを飲まれる方は、あくまでサプリは食品ですから過度な期待をせず、ご自身の飲酒量も改めて把握した上で取り入れてみてください。いますでにプラセンタサプリを飲まれている方は、お酒と上手に付き合いながら、健康維持を目的に続けてくださいね。